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モンガク谷2021 薄紅桧 - usubenihinoki -

¥50 税込

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注)2021はオンラインショップでの販売は致しておりません。

●2021シーズン所感

2021は、数十年来の猛暑・干ばつとなり、苗木には耐え難い気候でしたが、成木には、こちらの心配をよそに全く問題無く、かつてないほどの良好な状態が続きました。その後、8月の纏まった降雨等の影響により、病果が一気に増えたものの、2019年のような充分な日照の影響により熟度は高まり、この10年間で初めて9月末収穫開始となりました。
今期も低温発酵仕込を継続的なテーマとして据えました。11月14日に床暖房を微弱でスタート。空調における「投入エネルギー資源を最小限」にすることで、環境への負荷を低減すると同時に、地下蔵でのより自然な温度帯から生まれる、「この土地ならではのワイン造り」を目指します。

● モンガク谷2021 薄紅桧 usubenihinoki

フィールドブレンド・シリーズ「モンガク谷」の中で、唯一の試作的アイテム、「桧(ひのき)」。「栢」「杤」「楢」の主要3アイテム(辛口白)全てが「広葉樹」にちなんで命名されたのに対し、「桧」のみが「針葉樹」。辛口白を基調とする「モンガク谷」シリーズの中で、「一線を画した、自由な造り」を目指すことを目的として位置付けられたアイテム

2021の桧シリーズは2種。辛口ロゼワイン(薄紅桧usubenihinoki/ふるさと納税返礼品)と辛口貴腐ワイン(貴婦桧kifuhinoki/北海道限定販売品)の2アイテム

私たちの大好きな北海道、そしてここ余市町が、魅力あふれる注目のワイン産地として、世界での存在感を、より一層そして末長く発揮できるよう願いを込めて

自然に囲まれたモンガク谷の園地から生まれた初めてのロゼ。ピノタージュとピノノワールの野性味あるブレンド。収穫時期、品種、除梗の有無によりにミルフィーユ状にブドウの層を重ねた。約3週間の低温でのカルボニックマセラシオン後プレス、約10ヵ月間の木樽熟成。

セパージュ:ピノタージュ77%、ピノノワール22%、その他1%
アルコール分13.0%、MLF有、内容量750ml、生産本数577本(ロウ色:赤系)
テイスティングコメント:色は透明感のあるやや紫がかったルビー。香りは野イチゴ、ブラックベリーのようなベリー系の果実、胡椒のようなスパイス、土、キノコ、ハーブ、スモーキー等。味わいは野性的なスパイシーさの中に軽い渋みと苦み、伸びやかな酸、複雑さが全体を構成している。余韻は長め、辛口、ミディアムボディー。ブルゴーニュグラスで中温からやや高めの温度帯、抜栓翌日が好印象。亜硫酸添加量は0ppm(サンスフル)。スパイシーさと旨味を併せ持つ料理、韓国や中華系、柚子胡椒や山椒を効かせた和食など(1月試飲時点)。

< 桧について >
英名 :Japanese (Hinoki) cypress
分類 :ヒノキ科ヒノキ属
原産等:日本と台湾の一部にのみ自生
誕生花:11/15、12/31
花言葉:不滅、不老、不死、固い友情、強い忍耐力
その他:・大変長寿の木、日本では木曽に樹齢450年、台湾には2000年超が自生
・建材として最高品質、神社仏閣、仏像に利用、加工が容易、緻密で狂いがなく、日本人好みの強い芳香を長期にわたって発する、正しく使われたヒノキ建築には1000年を超える寿命を保つものあり
・尊く最高のものを表す「日」をとって「日の木」、古代において火をおこすのに用いたことから「火の木」が由来
・水はけの良い場所(尾根)を好み、寒暖差がその品質を高める点においてワイン用ブドウと類似している

<参考> ワイナリー紹介

モンガク谷ワイナリーは、2018年に始まった北海道余市町登地区にある「フィールドブレンド」に特化したワイナリーです。ワイナリー建屋は、札幌軟石の外壁で囲まれた「半地下の石蔵造り」。2018より順次アイテムを増やし、フィールドブレンド・シリーズ「モンガク谷」を展開しております。皆様に北海道・余市におけるフィールドブレンドの可能性と奥深さを感じて頂けたら幸いです

●フィールドブレンド・シリーズ「モンガク谷」
フィールドブレンド・シリーズ「モンガク谷」は、余市のテロワールが生み出す、綺麗で広がりのある酸を基調としつつ、繊細ながらも、黒ブドウによってもたらされる軽妙なタンニンが程よい骨格と立体感を演出する特有の辛口・混醸ワイン。フードフレンドリーであることが最大の特徴のひとつ。フィールドブレンドならではの複雑かつ一体感のあるアロマは、多様な食材や、出汁、ハーブ、スパイス等を巧みに使い、繊細ながらも、複雑で、重層的な風味を生み出す料理と好相性。やや大きめのグラスでゆっくり温度を上げながら、その変化を楽しみ、繊細な香りと味わいを存分に引き出して頂けたら幸いです。

●フードフレンドリーなペアリング
ぺアリングは面白い、例えば「酸」でいえば、食材かソースつまり料理自体に酸がある「調和型ペアリング」あるいは(酸のある)ワインと(酸のない)料理が口中で結び付くことで完成する「補完型ペアリング」など、料理とワインのペアリングにおいて、個々人の好みのペアリングは実に様々。これまでの少ない経験から言えば、食材やソース(味付け)に一定以上の「旨味」と「酸」、そして「複雑さ」を少しだけ持たせると、モンガク谷ワインとの相性が一層向上する印象があります。フードフレンドリーで守備範囲が広く、日本料理の「八寸」のような、季節や地域性の光る趣向が凝らされた、逸品の数々にもそっと寄り添ってくれると期待されます。
帆立貝、海老、牡蠣などの海鮮をはじめ、魅力ある多様な旬の食材と「ソース」「出汁」の優しい味わいが、複雑かつ重層的に広がる料理、山菜や野菜・魚や豚等の内臓類のような「苦み」のある食材、ニンニクなど具材の持ち味を最大限に引き立ててくれる「ハーブ類」、トマト(野菜)やキノコなど旨味のポテンシャルがある植物性食材、調味料関係では、スパイシーなオリーブオイル、ミネラル豊富な岩塩、旨みが引き立つ醤油などの発酵性調味料等がお薦め。旨味の増強は、食材自体あるいは食材の組合せ等による相乗効果や前調理(乾燥・塩漬け・発酵・酵素利用等)、タンパク質の変性利用、すなわち加熱(速度・度合・表面・低温調理等)or酸を利用した非加熱調理・酵素利用による旨味増強等々、料理の世界の広がりは無限大で魅力的です。

(参考):旨味成分は大きく3系統(アミノ酸系・核酸系・有機酸系)に分類。昆布・野菜類、発酵食品に多く含まれるグルタミン酸(アミノ酸系)。核酸系はリン酸を含むグアニル酸(干したキノコ類等)とイノシン酸(煮干し、鰹節、魚、肉類等)。窒素を含まない有機酸系は貝類に代表されるコハク酸。

食材/ソース × 旨み × 酸 × 複雑さ(苦み・塩味・スパイス/ハーブ等々)

モンガク谷ワインとの素敵な組合せ(ペアリング)を見つけたら、是非共有頂けると嬉しいです。

●ワインの名称
2018から「ワインの名称」を私たちの大好きな「木」の名前とし、それをシリーズ化
数多あるワインにそれぞれ個性があるように、「木」にもそれぞれ個性があります。
木の個性に「ワイン」と「思い」を重ねて命名しました。全国津々浦々には、木をはじめとする「自然物」の名前にちなんだ、珍しい地名や人名も数多く存在、日本らしさが表現される一つの形だと捉えています。私たちのワインが少しでも多くの、各地の方々にお受け止め頂き、そして向かい合って頂けたら幸いです

●私たちのワイン造り
私たちは、標高の高い自社一枚畑に異なる品種を植え、7品種のブドウを「混醸(こんじょう)」、主に以下3点をイメージ、野生酵母による自然なワイン造りを目指しています
1.冷涼産地らしい酸味、2.適度な苦味、3.複雑な香味
※「混醸」・・・ 複数の原料品種を少なくとも発酵初期段階までに混ぜて醸造すること
※「7品種」・・・ピノノワール、シャルドネ、ピノタージュ、ピノグリ、ソーヴィニヨンブラン、ピノブラン、ゲヴェルツトラミナー
※当方ワインは、無濾過・無清澄のため、瓶内にオリや酒石、また若干の気泡が出やすくなっています。ややにごりを感じるかもしれませんが、品質には問題ございません。澱・酒石が気になる場合は、必要に応じてデキャンタージュをお願い致します。
※可能な限りの亜硫酸添加量の低減に向けた自家取組を継続中(2021は栢杤楢10ppm、貴婦桧30ppm、薄紅桧ゼロ無添加)。

●ラベルのデザイン
ラベルとして選ばれた絵本の原画が山の神様の「夜祭り」を表現したシーンであることから、2018の自家醸造開始を機に、従来のラベルをシックなトーンに更新。色とりどりの丸玉は集った神様たち、お月様を背後に佇むシンボルツリーの杤(とち)の木と神様たちが表現された夜景が、まるでクリスマスツリーのよう。7つの品種から1本のワインとして生み出されるモンガク谷のフィールドブレンドのイメージがこの原画にシンクロすることからラベル原画として採用されました。また、臆病な幼子の勇気が描かれたこの絵本の英名は「The tree of courage」(勇気の木) コロナ禍の影響がまだ尾を引き不透明感が続いておりますが、必ず好転すると信じていますので、厳冬の中、春を待つブドウの芽のように、辛抱強くじっと待ちたいと思っています。
次の世代のためにも、日常の中のほんの小さな、自分だけのチャレンジを慈しみ、そして明るく、焦らず、じっくりと歩んで行きたいものです

●栽培について
栽培品種はフランス系品種のみ、ピノノワールをはじめ、シャルドネ、ピノタージュ、ピノグリ、ソーヴィニヨンブラン、ピノブラン、ゲヴェルツトラミナーの計7種。2012年より段階的に苗木を定植。品種に限らず、クローンや台木、接木か自根など、ブドウ畑内に於いても出来る限り多様性を高めている。
低投入・低環境負荷・不耕起草生栽培を基軸とした、有畜循環型農業を志す。無農薬・無肥料からスタート、栽培3年目からオーガニック認定農薬(ボルドー液、納豆菌等)等を基軸に、原則年1回化学系殺虫剤を使用(初春のウスミドリカスミカメ対策として。2020、2021は不使用)。液肥・堆肥を自家調合(海と山の循環を鑑み、積丹半島のブランドウニ(エゾバフンウニ、キタムラサキウニ)の、非常にミネラル豊富なウニ殻を一定期間風化させたもの、もみ殻、木質チップ等を利活用)。11ヘクタールの広大な園地では季節ごとに様々な恵み(山菜、キノコ、ジビエ)が得られる。土壌などに暮らす目に見えない微生物や酵母たちをはじめ、生き物たちとブドウ畑、そこに暮らす人とが、季節ごとに一体感のある農園作りを目指す。2021年を就農10年目の節目として「放牧元年」と位置付け、動物たち(羊)の放牧をスタート。今後、段階的に農園に放す動物たちの「種類」と「数」を増やし多様性を高めながら、園地の更なる開墾を進めると同時に、「堆肥の自給化」を図っていく計画。

●畑について
北海道・積丹半島の付け根に位置する余市町登町にある、起伏に富む丘陵地帯の、東からやや北向きの緩やかな斜面。モンガク谷の頂部付近に在る、余市・仁木エリアで最も南方に、かつ最も標高の高い畑(海岸線より約5㎞、標高130~140m前後、約2ヘクタール)。元々耕作放棄地だった果樹園(15年近く放棄)を排水工事等のうえ再生したもの。
5万分の1地質図幅「仁木」によれば、モンガク谷周辺の地質は、新第三紀層積丹層群に含まれる余市川累層の凝灰質砂岩(地質図中の「Yu」層、安山岩、安山岩質凝灰岩礫岩及び粗粒玄武岩を伴う)と呼ばれる堆積岩が分布(一部、緑色凝灰岩Green tuff等を伴う)。表層には第四紀の赤井川ローム層と呼ばれる風化した赤色の粘土が堆積、とされる。一方、同一畑内でも場所により土質や特徴にバラツキが見られる。

最後まで長文をお読み頂き、誠に有難うございました。引き続き宜敷くお願い致します。

このショップでは酒類を取り扱っています。20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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